インターネット回線をBroadWiMAXからNURO光(ニューロ)
1. ONU(LAN Port)-(WAN)VOIPアダプタ(HT502)(FXS01)-電話機と接続します。
ONU: HG8045Q
VOIPアダプタ(ATA): HT502
HT502 Firmwarer ver.:1.0.12.8
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2. ブラステルの場合、同じ050番号の設定をスマホのアプリに入れておくと、VOIPアダプタで設定してもVOIP側では音声が聞こえないトラブルがあるようなので、スマホ側のブラステル設定を一度削除または、アカウントのパスワードを一時的に変更して、VOIPだけ使える状態にします。
3. 電話機から「***」で「01」を選択して、「9」を押して”Dynamic IP Mode”にします。
4.電話機の「##」でメインメニューに戻るので、「02」を押してIPアドレスを確認します。おそらくは、ワンナインツー ドット ワンシックスエイト ドット ワン ドット xxx(192.168.1.xxx)とアナウンスされると思います。
また、ONU(HG8045Q)からログインして、「ステータス」タブを選び、左側のナビゲーションツリーから「ユーザーデバイス情報」でも確認することができます。
5.電話機の 「##」でメインメニューに戻るので、「12」のWAN Port Web AccessをEnable(有効)にする。9を押すとDisable(ディスエーブル:無効)とアナウンスされるので、もう一度9を押して、Enable(イネーブル:有効)します。
6. ONUにログオンします。LAN->DHCPスタティックIP設定を選びます。HT502のstatus画面にMACアドレスがあるので、コピー&ペーストでMACアドレスを入れる。また、IPアドレスを192.168.1.10とかに替えます。システムツール->リブートを選び、再起動します。
7. 項目3をもう一度行います。「9」を押して”Dynamic IP Mode”から”Static IP Mode”にして、もう一度”Dynamic IP Mode”にします。
8. 項目4と同じことをやって、項目6で設定したIPアドレスになっていることを確認します。
9. 6のIPアドレスをブラウザに入れて、パスワードを入力してログインします。
もし工場リセットしてしまった場合は、ルーターモードになっていると、ネットワークからログインできないので、HT502のLANポートに別のLANケーブルをPCにつないで、8のIPアドレスをブラウザに入力して、ログインします。この時、ONUに無線LANで接続している場合は、無線LANは切っておきます。
10. Basic Settingsで以下の設定を行います。
10-1: Time Zone: GMT+09:00
10-2: Device Mode: Bridge mode
10-2は、ルーター機能があるHT502/HT503のみの設定です。HT701/702では設定がない項目だと思います。ルーター機能はONUに持たせて二重ルーターになることを防ぎます。
ルーターが不要であれば、HT701/HT702を使用されても良いと思います。
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設定が終わったら、「Update」 & 「Apply」を押す
11. Advanced Settingsで以下の設定を行います。
11-1: Call Progress Tone:
<受話器上げたあとの音の違和感無くす>
Dial Tone:f1=350@-13,f2=440@-13,c=0/0;→「f1=400@-19,c=0/0;」
<電話がかかってきた時>
Ringback Tone: f1=440@-19,f2=480@-19,c=2000/4000;→ 「f1=400@-19,f2=385@-20,c=1000/2000;」
<話し中の時>
Busy Tone:f1=480@-24,f2=620@-24,c=500/500;→ 「f1=400@-19,c=500/500;」
Reorder Tone:f1=480@-24,f2=620@-24,c=250/250;→ 「f1=480@-19,f2=620@-19,c=1500/1500;」
Confirmation Tone:f1=350@-11,f2=440@-11,c=100/100-100/100-100/100;→ 「f1=600@-16,c=250/250;」
11-2: NTP server: ntp.nict.jp
設定が終わったら、「Update」 & 「Apply」を押す
12. Account Settings(FXS01)では以下の設定を行います。
12-1: Account Acrive: Yes
12-2: Primary SIP Server: softphone.spc.brastel.ne.jp
12-3: Failover SIP Server: softphone.spc.brastel.ne.jp
12-4: Outbound Proxy: softphone.spc.brastel.ne.jp
12-5: NAT Traversal: Keep Alive
12-6: SIP User ID: ブラステルのSIPアカウントID(8ケタの数字)
12-7: Authenticate ID:ブラステルのSIPアカウントID(8ケタの数字)
12-8: Authenticate Password: ブラステルのSIPアカウントパスワード
12-9: Name: 050の番号
12-10: Check SIP User ID for incoming INVITE:Yes
12-11: Allow Incoming SIP Messages from SIP Proxy Only:Yes
これを設定しない場合、結構な頻度で無言電話を経験しました(笑)。
12-12: Preferred DTMF method: Priority 1: In-audio, Priority 2: RFC2833, Priority 3: In-audio
12-13: SUBSCRIBE for MWI: Yes, send periodical SUBSCRIBE for Message Waiting Indication
12-14: Preferred Cocoder: Choce 1,3-8: PCMU, Choice 2: PCMA
12-15: SLIC Setting: JAPAN
12-16: Caller ID Scheme: NTT Japan
12-17: Gain: TX: とりあえず0dBにします。RX: とりあえず0dBにします。
設定が終わったら、「Update」 & 「Apply」を押す
13. 全部の設定が終わったら「reboot」をします。
14. 項目2で一時的に削除または変更したスマホアプリ設定を基に戻します。
動作確認試験として電話してみます。
携帯電話からイエデンに電話しても、音声はお互いに聞こえず約10秒後に自動的に切れてしまいました。
ただし、イエデンから携帯電話に電話すると、音声はお互いに聞こえるし、問題ありません。
やはり、NAT越えが関連しているようです。
「NAT超え」について調べていくと、STUNサーバーにしたらいいとか、色々な情報がありますがが、私の場合は、ブラステルのサイトに入り、SIPアカウントでパスワードを変更しました。項目2は、すでに実施していたのですがブラステル側で設定が残っていたのかもしれません。どうやら、これが一番、効果があり、イエデンから携帯電話、携帯電話からイエデンに掛けても、きちんと話をすることができました。
同時に、音声テストでRX/TXゲインを調整します。
自分が話した声が受話器に聞こえてきますが、音量が小さい場合は、TXのゲインを+2dBづつ変えてみて様子を見ます。相手が話した声が小さい場合は、RXのゲインを+2dBづつ上げて様子を見ます。逆に、音量が大きい場合は、それぞれ-2dBづつさげていきます。
苦労されている方もいらっしゃると思うので、残しておきます。
設定変更してから1週間程度が経過しましたが、今のところは問題なく動作しています。携帯電話からイエデンにかけた限りでは、音声の遅延もありません。
「Validate incoming SIP message」、「Check SIP User ID for incoming INVITE」をyesにしたことが効果があったかそれとも不正なSIPパケット着信が今のところないのかは不明ですが、着信番号1とか100とかの不明な番号がイエデンに着信するようなことはなくなりました。
光回線ゆえにPing値が10ms以下であることが大きいと思われます。Wimaxでは100ms前後でしたので、やはり遅延が大きく使い物にならないため、結局最後のほうは、ブラステルの設定にて携帯電話に転送しており、イエデンとしての機能を生かしていませんでした。我が家の環境ではWimaxによるイエデンは厳しかったようです。
FAX機能の変更
先人の情報によると、ブラステル050の場合、Pass-ThroughにするとFAX送信が成功するらしいとのことなので、FAX送信できるように「Pass-Through」に変更。ただ、FAX送信を試していないので、この設定で成功するか否かは現時点では不明です。
FAX機能付きではない電話機では設定は不要です。
セキュリティ関連
セキュリティを高めるための措置として、以下のことをやります。どの程度、効果があるのかはわかりませんが、やらないよりはマシと考えています。
1. ADVANCED SETTING
Admin Password: デフォルトから「適当なパスワード」に変更。
2. ACCOUNT SETTING
1. Local SIP port: デフォルトはaccount 1 (FXS 1)は「5060」、Account 2 (FXS 2)「5062」ですが、適当なポート番号に変更。
2. Local RTP portデフォルトはaccount 1 (FXS 1)は「5004」、Account 2 (FXS 2)「5012」ですが、適当なポート番号に変更。
さいごに
一家に一台の時代から、ひとり一台以上の現在。携帯電話各社から話し放題プランが出ているので、もう家の固定電話はなくても良いと割り切っている家庭もあるかもしれません。
また、OCN モバイル ONE
ただ、それほど通話の頻度が高くないが、家に代表電話としての固定電話番号は欲しい。しかし、固定電話代としてアナログ回線では月1700円程度、ひかり電話で月500円といった固定費は支払いたくないというニーズはあると思います。
そのようなご家庭で、ATAを使った050IP電話をイエデン(固定電話)化して使うことは一つの選択肢として”あり”と考えます。
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